大会後に、その後一年間の活動における ➀活動目的 ➁活動目標 ➂マシンコンセプト を決定し、チーム全体で活動の方向性を明確にしています。このページではYNFP-26の活動方針について紹介します。

活動目的

活動目的は、活動するうえで最も重要な土台となる存在です。何か重要な判断が委ねられたときは、一度立ち止まって「活動目的に沿った行動として最も適切な手段は何か」を考えます。

強い横国を創る

YNFP-26は、活動目的として「強い横国を創る」を掲げています。今年1年間だけを想定した活動ではなく、今後3~4年後を想定した、長期的な成長を目指した活動目的としました。

ここでいう「強い」とは、一言で表すと「本質を理解していて再現性がある」ことです。以下、➀プロジェクト ➁チーム ➂メンバー個人 の3つの観点から説明します。

➀ 分析を重ね、土台を確立する

25年度までは、とにかく走るマシンを作ることに精一杯で、根拠に基づいた定量的な評価があまりできていませんでした。26年度は、解析ソフトやセンサを導入し、「分析」を通した定量的な評価に力を入れます。これによって、「去年うまくいったから同じ方法を取る」という判断基準ではなく、「分析・根拠に基づいた意思決定」ができるようになります。

➁ブレない強さを引き継ぐ

昨年度は、人員不足により十分な技術・ノウハウの引継ぎがなされてきませんでした。そこで26年度は、ブレない強さを引き継ぐために設計思想の文書化を進めます。手順のみの引継ぎでは、本質をとらえることができずに世代交代で強さが失われてしまいます。そこで、設計思想を文書化し後世に引き継ぐことで、設計の「手順」でなく「意図」が引継がれ、単なる速さではなく「クオリティー」の維持・向上が期待できます。

➂個々が将来に繋がる力を鍛える

各個人が、将来社会に出た際に活きる経験の蓄積を大切にします。何か壁にぶつかった際やトラブルが発生した際、その場しのぎの対応でやりくりしていては、将来に繋がる経験を得ることはできません。何が良かったのか、悪かったのかを理解したうえで行動し、次に活かすことで、社会で再現・活用することができるようになります。

「横国」には、多様なバックグラウンドを持つメンバーの強みを活かすという意味があります。さまざまな学部・学科、さらには留学生も在籍しており、それぞれの異なる価値観や考え方を活かして、幅広い視野を持って活動に励みます。

最後に、「創る」には、単に大会成績としての「強さ」だけでなく、私たちが新しく定義した「強さ」を創り出すという意味があります。過去にとらわれず、今の私たちが目指す新たな「強さ」に向かって日々の活動に取り組んでいきます。

活動目標

活動目標は、活動目的に沿った、より定量的なゴールのことです。以下の4つについて説明します。

この賞は、ペナルティー無しでエンデュランスまで完走するといただくことができるものです。25年度は「ペナルティー無しでオートクロスまで完走」を目標に掲げていましたが、コスト審査の提出遅れで10点のペナルティーを食らってしまい、惜しくも達成とはなりませんでした。そこで、26年度こそはノーペナルティーでエンデュランスまでの完走を目指します。

これは、「安定したマシン」と評価できるための基準として掲げました。25年度は、EV転向後最も試走会に参加でき、その中でたくさんのトラブルだしをすることができましたが、ほぼ毎回の試走会でトラブルが発生し、安定して走行できるマシンとは言えませんでした。そこで、25年度の総走行距離43kmに対して、26年度は100km走行を目指します。

これは、「信頼性のあるマシン」と評価できるための基準として掲げました。25年度は、動的審査完走を果たすことができましたが、その裏では耐久性に問題を抱える部品が存在しており、信頼性の高いマシンとは言えませんでした。そこで26年度は、車検に一発で合格できる信頼性の高いマシンの完成を目指します。

25年度大会では、総合成績4位と5位の間にスコアの大きな壁がありました。そこで、26年度はまず中堅層のトップである5位を目標とし、27年度以降、さらに上位を目指します。5位達成のためのスコアは550点程度であると考え、以下の表に示す通り、各審査の詳細目標を決定しました。

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 目標タイム    目標スコア  
  デザイン 75/150 ( +28 )  
  プレゼンテーション   70/75 ( +10 )  
  コスト 5秒 (-0.36 秒)    50/100 ( +10 )  
  アクセラレーション 5.3 秒(-0.17 秒)    25/100 ( +14 )  
  スキッドパッド 75 秒 ( -1.2 秒)    52/75 ( +11 )  
  オートクロス 90 秒 ( -8.1 秒)    68/125 ( +4 )  
  エンデュランス 185/275 ( +60 )  
  効率 25/100 ( -26 )  
  総合 550/1000(+112 )  

マシンコンセプト

マシンコンセプトは、その名の通りマシンを設計・製作するうえで土台となるコンセプトの事です。このコンセプトに沿ったマシンをイメージしながら設計・製作を進めます。

人機一体

YNFP-26は、マシンコンセプトとして「人機一体」を掲げています。ここには、➀アナリスト ➁メカニック ➂ドライバー が扱いやすく、人とマシンが一心同体であるという意味が込められています。

➀ドライバー

ドライバーにとっての「扱いやすい」とは、操縦がしやすいということです。26年度大会では、低学年のアマチュアドライバーが主力となります。そこで、レーシングカーの操縦に慣れない人でも扱いやすいマシンを目指します。

➁メカニック

メカニックにとっての「扱いやすい」とは、アライメント調整時や部品の脱着、電気系統のセッティングがしやすいということです。これらの改善によって整備性が上がれば、試走会や大会本番でセッティングに割く時間を短縮することが期待できます。

➀アナリスト

アナリストにとって「扱いやすい」とは、つまり分析がしやすいということです。センサーの搭載等によって、正しくデータ収集のできるマシンを目指します。これにより、次年度以降は分析によって得られた根拠に基づいた設計・製作ができるようになります。